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2017,12,6(水)購読クラス

 

2017,12,6(水)購読クラス 陈老师 出席8名

 

路 多     刘 正权著(2015中国微型小説排行榜 p.19−21)

 

「路は多い」 路、といえばやはり人生の道ですか?人生訓的なお話?

説教嫌いな人にとっても納得いく展開でしょうか?

 

哑巴话多,瘸子路多。(口のきけない人は多く語り、足の不自由な人は多くの路を

ゆく)という矛盾を含んだ冒頭に引きつけられます。このお言葉、邁寨という

村で生まれました。今、その村の老三瘸子(足の悪いラオサン)が、足を引きずり

ながら、でも很欢(嬉しそうに)路を歩いておりました。それを見た四姑婆

(4番目のおば)は不思議に思います。だってこの邁寨にある4つの喜び

っていったら、出笼的鸟,漏网的鱼,十八姑娘去集,脱了缰的小毛驢!

(籠から出た鳥、網から逃れた魚、市に行く十八の娘、手綱を解いたロバ)くらい。

1つ以外はみな動物。それほどにつまらない、閉塞感漂う村なのです。

それなのに老三ときたら元気いっぱい。しかも、求職中!五体満足な人だって

重労働でない仕事なんて見つからないのに、ましてその足では。

 

老三の前職は村外れの自家発電所の管理でした。そこで磨点米啊面的糊口

(米や小麦粉を挽いてやっと食扶ちをつないでいた)、数年働いていたのですが、

その発電所の廃棄が決まり、老三は涙を流しながら鍵を引き渡しました。

こういう状況でわかる老三の人となりがこちら→废弃归废弃,瘸子老三也没

强占的理由,这一点上瘸子老三明白,他人瘸心不瘸。(廃棄といったら廃棄、

老三がそれでもなお力尽くで占有する理由などない。この点について老三は

よくわかっていた。彼は足は不自由だが、心は全うなのだ。)

*【今回の誤訳シリーズ 他人瘸心不瘸。×他人は心が不自由、足は

不自由ではない。いつものようにお恥ずかしい私の誤訳です。】

失職中の老三が就きたいと思っているのは、屑ひろいとかではなく、女の人の

仕事なんです。それを説明したハイクラスの難解な文章がこちら→邁寨有句古话,

黄牛撤牛滴打滴,女人干活没的吃!瘸子老三抢的这活,就是可以让女人既干了活

又能舒了心地吃的那种活!(邁寨に言い伝えがある。赤牛はおしっこをたらたら

垂らす、女の仕事もたらたらと食扶ちにならない!足の悪い老三がしたいと思うのは

この仕事、それは女の人に仕事をさせて同時に気持ちよく食べさせられるあの類の

仕事なのだ!)具体的にどんな仕事なのかは後ほど…。この赤牛のところは韻を

踏んでいる表現だそうです。滴打滴 di da di 没的吃 mei di chi 黄牛撤牛滴打滴

は意味はないそうです。意味はないなんて!あまり考えて分からないときは

飛ばそうと決心した文章でした。農村の生活に密着した表現ですね。

 

邁寨の女性たち、お主人が出稼ぎし、電化が進み畑仕事も楽になり、暇を

もてあましています。暇で何もしないでいるなんてできない女性たち、子どもを

つれて麻雀ができるお茶屋さんに集まってはおしゃべり。ママ友のランチ。

ここなら暇をつぶせるし、ご飯も頼めるし、でもひとつだけ気がかりはうろうろ

する子ども。乳飲み子ならいいけど、小点的,含着奶头吃了睡,睡了吃,

不用换尿片,都学城里娃,用尿不湿。(小さい子は乳を飲みながら寝て、寝ては

飲み、皆町の子どもの真似をして、紙おむつをつかって、おむつを換える必要は

ない。尿不湿って紙おむつのことなのですね。)じっとしていない年齢のこどもは

麻雀牌をひっくり返したり、子供を叱ってたたいて、ぎゃーと子供が泣きだして、

皆がだれか面倒みてくれないかな、と思っているところへ、老三登場。周りの人の

とりなしもあり、子守のお仕事を請け負うようになりました。これが老三が

したかった仕事だったのですね。足は不自由だけれど老三は知恵を使い子どもを

あやし、そしてなんといっても仁义(優しい)。子どもを連れてヒョロヒョロ歩く

老三。それはおなじみの風景となりました。

 

充実して幸せそうな老三。四姑婆は言いました。哑巴话多,瘸子路多。

(口がきけなくとも多くを語り、足が不自由だって多くの路をゆくことはできる)

って本当だわ。それに対して老三は、路不在多,在于走,能走的,总归是条路吧!

(路は多くはないけれど、歩くことなんだ。歩ければ、自ずと路はあるさ!)

 

やはり、人生訓でした。

「そうは言ったって、現実はね〜」と反論したい気持ちがあまり起きません。

それは、この老三の不自由な足を受け入れた前向で元気な様子、あっけらかん

とした自己中心で生活を楽しむママ友たちの様子で明るいお話になっている

からでしょうか。全体的に中国のおおらかさを感じます。中国では瘸子!

とあだ名のように呼びかけたりするそうです。変に意識しないおおらかさは

うらやましくもあります。

 

使っている言葉は難しくないのに、わからない!!というところが何か所かあり

読み応えのあるお話でした。先生の解説でやっと理解できました。老师,谢谢。

 

この作家は香港や台湾で人気。特に若い人にとって心癒される家として

愛されているそうです。

 

面白さ ★★★★☆     難しさ ★★★★★

 

来週は 添足 p.22~ です。予習が進んでいる方によると難しくはないそうです。

良かった〜。♪

 

 

 

これからの予定 12月 13、27日   1月 10、17、31日

         2月 7、28日 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 14:30
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