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2017,12,13(水)購読クラス

 

2017.12.13(水)購読クラス      陈老师       出席6名

 

添 足         刘  琛琛著(2015中国微型小説排行榜 p.22-24)

 

いきなり、題名で誤訳でございます。 ’添’を辞書で引きますと、_辰┐襦

増やす ◆卻〉(子どもが)うまれる。 ’足’は 平佑籠以の)足 ◆粉鑛の)

脚 となっています。足を加える? → 無駄なことをする?(話の内容から) 

などとわからないままでしたが、これは’足’は人を意味し、人が増えた→赤ちゃん

誕生 ということになります。△了劼匹發うまれるが正解でした。

画蛇添足 とはまったく関係ありませんでした。

 

赤ちゃんの泣き声から始まります。呜哇,呜哇,……この鳴き声を聞いて

いるのは?→啼哭声从遥远的城市传来,钻过长长的电话线,裹挟着咝咝电波声,

细不可闻地依附在刘婆婆耳膜上(泣き声ははるか遠くの町から伝わって来た、

長い長い電話線を通り抜けて、シューシューという電磁波の音を巻き込みながら、

音が細くて聞き取りにくいけれど、リュウおばあさんの鼓膜に届いた。)どうやら

田舎にいるおばあちゃんにお孫さんが遠い都会で誕生したようです。それを聞いた

おばあちゃんの大喜びの様子がこちら→乖孙儿和我心连着心,我流眼泪,就是孙子

在流眼泪。刘婆婆伸出食指,在面颊上拭起一滴眼泪,又小心翼翼地将泪水送到

舌尖上,甜出了一嘴新生儿的奶香味。(おりこうな孫と私の心と心はつながって、

私は涙を流し、孫も涙を流しているわ。リュウおばあちゃんは人差し指をのばして、

頬の上の一滴の涙を拭い、そっとそれを舌の先に運んだ。舐めると口いっぱいに

生まれたばかりの赤ちゃんのお乳のかおりが広がった。)電話でお孫さんの泣き声を

聞いただけなのに、自分の涙の味で遠い昔のお乳の味までよみがえっています。

お孫さんへの愛情があふれてきています。世界中のおばあちゃんがこんなですよね。

 

さあリュウおばあちゃん。たいへんです。一日一回必ず電話をかけて「おっぱいは

足りているの?」三句话里有两句不离这个话题(三言のうち二言がこの話題)。

息子が電話に出ちゃって、実は足りてないんだよ。と不安をもらしちゃった

もんだから、さあ大変。息子の登場によって、「おかあさん、足がお悪いですし、

旅費もかかるし、一か月になったらそちらに伺いますから〜」と言ってたのが

実の娘ではなく、嫁!だったとわかるのです。そうなると話は変わってきます。

姑なんですよ。リュウおばあちゃんの本音、大城的媳妇儿真没用,连只乡下的

母羊都不如。(まったく、都会の嫁ときたら役にたたない、田舎の母羊以下だわ。)

甘ったれた嫁ときたら、月子中心(産後ケア―センター)とやらで栄養がある

乳が出やすい食事を食べてるらしいけど、在场子打了转,屙出去全浪费了

(お腹をぐるぐる回って、排泄されて全て無駄になってるのね。)

現代的産後ケア―VS田舎のおばあちゃんの構図となってきました。

 

おばあちゃんは孫が心配で心痛み,疼得与胃连成一片(痛みは胃の痛みと一体と

なった。)居ても立っても居られないおばあちゃんは、一念発起、涙ながらに

飼っていた乳がたっぷりでる母羊と2匹の仔羊を羊鍋屋に売っぱらって、一番

高い輸入粉ミルクを購入、自分は最も安い普通車の汽車で都会へ乗り込みます。

大事な大事な粉ミルク一缶を脱いだ洋服で包んで、座席に座らせ、それを両手で

押さえ、自分は地べたに座ります。あ〜すごい。おばあちゃんの孫への愛情。

 

産後ケア―センターに到着したおばあちゃん。孫とご対面。嫁と嫁の母が

熱烈歓迎。挨拶している場合じゃない。とにかくミルクを,と差し出した

その時の嫁の母の対応がこちら→亲家母没接奶粉的意思,用跟自己年龄

极不相称的敏捷身手,迅速绕过刘婆婆,走到刘婆婆身后。(お嫁さんの

お母さんはミルクを受け取る気はなくて、その年齢にはありえないような

俊敏な身のこなしで、リュウおばあちゃんの背後に回った)。

姑VS実家の母。するとリュウおばあちゃんの後ろにはお嫁さんのお父様が

泥だらけで立っていました。その手には綱が握られ、その綱の先には

なんと!おばあちゃんが泣く泣く手放したご自慢の母羊が!そんなことを

知らないお嫁さんのお父様ときたら、超得意げ。この母羊の乳を飲んで、

満腹の赤ちゃんは哇呜,母羊は恙廚汎鷭伝佞涼罅∪屬舛磴鵑たっぷり

おっぱいを飲めたと、嫁の父、嫁の母、息子、嫁は大喜び。息子さんはリュウ

おばあちゃんの手に赤ちゃんを渡します。宝物のように赤ちゃんを抱いた

おばあちゃん。赤ちゃんの口の周りについていた羊の乳を人差し指で拭い、

今度は本当に、甜出了一嘴新生儿的奶香味。電話を受けたとき感激して自分の

涙をなめて、赤ちゃんのお乳の味を思い出してたおばあちゃん。実際に孫と

対面し流した涙の味は自分の思っていた味ではありませんでした。

舐めたお乳も羊のお乳。不是原汁原味的。

 

都会の祖父母は自然の羊の乳を、田舎の祖母は人工輸入ミルクを。

それぞれが孫にとって最善の乳を調達したのでした。

ミルクの缶はリュウおばあちゃんがそっと自分でゴミ箱に捨てています。

ここがおばあちゃんの偉いところ。ちょっと可哀そう。息子よ、お母さんを

フォローしてね。

 

面白さ ★★★☆☆  難しさ ★★☆☆☆

 

次回は 12月27日 今年最後です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 13:00
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2017,12,6(水)購読クラス

 

2017,12,6(水)購読クラス 陈老师 出席8名

 

路 多     刘 正权著(2015中国微型小説排行榜 p.19−21)

 

「路は多い」 路、といえばやはり人生の道ですか?人生訓的なお話?

説教嫌いな人にとっても納得いく展開でしょうか?

 

哑巴话多,瘸子路多。(口のきけない人は多く語り、足の不自由な人は多くの路を

ゆく)という矛盾を含んだ冒頭に引きつけられます。このお言葉、邁寨という

村で生まれました。今、その村の老三瘸子(足の悪いラオサン)が、足を引きずり

ながら、でも很欢(嬉しそうに)路を歩いておりました。それを見た四姑婆

(4番目のおば)は不思議に思います。だってこの邁寨にある4つの喜び

っていったら、出笼的鸟,漏网的鱼,十八姑娘去集,脱了缰的小毛驢!

(籠から出た鳥、網から逃れた魚、市に行く十八の娘、手綱を解いたロバ)くらい。

1つ以外はみな動物。それほどにつまらない、閉塞感漂う村なのです。

それなのに老三ときたら元気いっぱい。しかも、求職中!五体満足な人だって

重労働でない仕事なんて見つからないのに、ましてその足では。

 

老三の前職は村外れの自家発電所の管理でした。そこで磨点米啊面的糊口

(米や小麦粉を挽いてやっと食扶ちをつないでいた)、数年働いていたのですが、

その発電所の廃棄が決まり、老三は涙を流しながら鍵を引き渡しました。

こういう状況でわかる老三の人となりがこちら→废弃归废弃,瘸子老三也没

强占的理由,这一点上瘸子老三明白,他人瘸心不瘸。(廃棄といったら廃棄、

老三がそれでもなお力尽くで占有する理由などない。この点について老三は

よくわかっていた。彼は足は不自由だが、心は全うなのだ。)

*【今回の誤訳シリーズ 他人瘸心不瘸。×他人は心が不自由、足は

不自由ではない。いつものようにお恥ずかしい私の誤訳です。】

失職中の老三が就きたいと思っているのは、屑ひろいとかではなく、女の人の

仕事なんです。それを説明したハイクラスの難解な文章がこちら→邁寨有句古话,

黄牛撤牛滴打滴,女人干活没的吃!瘸子老三抢的这活,就是可以让女人既干了活

又能舒了心地吃的那种活!(邁寨に言い伝えがある。赤牛はおしっこをたらたら

垂らす、女の仕事もたらたらと食扶ちにならない!足の悪い老三がしたいと思うのは

この仕事、それは女の人に仕事をさせて同時に気持ちよく食べさせられるあの類の

仕事なのだ!)具体的にどんな仕事なのかは後ほど…。この赤牛のところは韻を

踏んでいる表現だそうです。滴打滴 di da di 没的吃 mei di chi 黄牛撤牛滴打滴

は意味はないそうです。意味はないなんて!あまり考えて分からないときは

飛ばそうと決心した文章でした。農村の生活に密着した表現ですね。

 

邁寨の女性たち、お主人が出稼ぎし、電化が進み畑仕事も楽になり、暇を

もてあましています。暇で何もしないでいるなんてできない女性たち、子どもを

つれて麻雀ができるお茶屋さんに集まってはおしゃべり。ママ友のランチ。

ここなら暇をつぶせるし、ご飯も頼めるし、でもひとつだけ気がかりはうろうろ

する子ども。乳飲み子ならいいけど、小点的,含着奶头吃了睡,睡了吃,

不用换尿片,都学城里娃,用尿不湿。(小さい子は乳を飲みながら寝て、寝ては

飲み、皆町の子どもの真似をして、紙おむつをつかって、おむつを換える必要は

ない。尿不湿って紙おむつのことなのですね。)じっとしていない年齢のこどもは

麻雀牌をひっくり返したり、子供を叱ってたたいて、ぎゃーと子供が泣きだして、

皆がだれか面倒みてくれないかな、と思っているところへ、老三登場。周りの人の

とりなしもあり、子守のお仕事を請け負うようになりました。これが老三が

したかった仕事だったのですね。足は不自由だけれど老三は知恵を使い子どもを

あやし、そしてなんといっても仁义(優しい)。子どもを連れてヒョロヒョロ歩く

老三。それはおなじみの風景となりました。

 

充実して幸せそうな老三。四姑婆は言いました。哑巴话多,瘸子路多。

(口がきけなくとも多くを語り、足が不自由だって多くの路をゆくことはできる)

って本当だわ。それに対して老三は、路不在多,在于走,能走的,总归是条路吧!

(路は多くはないけれど、歩くことなんだ。歩ければ、自ずと路はあるさ!)

 

やはり、人生訓でした。

「そうは言ったって、現実はね〜」と反論したい気持ちがあまり起きません。

それは、この老三の不自由な足を受け入れた前向で元気な様子、あっけらかん

とした自己中心で生活を楽しむママ友たちの様子で明るいお話になっている

からでしょうか。全体的に中国のおおらかさを感じます。中国では瘸子!

とあだ名のように呼びかけたりするそうです。変に意識しないおおらかさは

うらやましくもあります。

 

使っている言葉は難しくないのに、わからない!!というところが何か所かあり

読み応えのあるお話でした。先生の解説でやっと理解できました。老师,谢谢。

 

この作家は香港や台湾で人気。特に若い人にとって心癒される家として

愛されているそうです。

 

面白さ ★★★★☆     難しさ ★★★★★

 

来週は 添足 p.22~ です。予習が進んでいる方によると難しくはないそうです。

良かった〜。♪

 

 

 

これからの予定 12月 13、27日   1月 10、17、31日

         2月 7、28日 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 14:30
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2017.11.22(水)購読クラス

2017.11.22(水)購読クラス ブログ の 訂正です。

 

次回は12月6日 (水)です。

11月29日 (水)は お休みです。

 

大変失礼致しました。

 

author:多摩中, category:講読編, 18:53
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2017.11.22(水)購読クラス

 

2017,11,22(水)購読クラス    陈老师     出席7名 

 

丢  失       李 忠元著(2015中国微型小説排行榜 p.16−18)

 

題名は「喪失」。何を失ったのか?冒頭で判明します。

格里夫一觉醒来,发见自己身处异地。格里夫擦亮惺忪的睡眼,惊恐地发见自己把自己

弄丢了。(グリフが眠りから覚めると、自分が知らない場所にいることに気づいた。

グリフは寝ぼけ眼の目を皿のようにし、自分が自分を見失ってしまったことに

気づき、驚いた。)蠅男にでもなった? それともよくある酔っ払い? 

隣に知らない女の方がいてのお目覚め?

 

どれでもありません。グリフさん、人間の状態で、素面で、お一人で、ただ知らない

ところでお目覚め。なんとか思い出した状況がこちら→格里夫清醒地记得、

自己Z是国人,具体是哪个城市格里夫把脑袋拍扁了也忆不起来。

(グリフがはっきりと覚えていたのは、自分がZ国人だということで、

具体的にどの町なのかは、頭をたたいてぺちゃんこにしても=どうしても 

思い出せなかった。)焦っているグリフさん、何とか落ちつこうとご自分を

なだめているところがこちら→格里夫想想应该没事,在如今全球化的格局下,

地球也就像个村庄,还怕回不了家吗?(グリフはたいしたことではないはずだ

と思ってみた、今のグローバル化の下では地球でさえも村のような

もの、どうして家に帰れないことがあろうか?帰れないわけはない。)

 

グリフさん道行く人にここはどこ?と聞くとW国C城であることがわかり、

とりあえず飛行機でZ国Y城へ向かいます。飛行機が悪天候の為Z国H城へ

緊急着陸、窓から外を見たグリフさん、ここって僕が住んでた町だ!

と気づきそこで途中下車。H城の様子がこちら→H城最时尚的商业大楼,

最显赫的酒店,最显著的街道,这些都是自己居住城市标志建筑啊。

(H城の最も現代的な商業ビル、最もきらびやかなホテル、最も目を引く

目抜き通り、こうしたものすべてが自分が住んでいる町の代表的な建築だ。)

グリフさん、奥様と息子のためにバラの花とチョコビスケットを買って

喜び勇んで我が家へ向かいます。ところが、呼び鈴をならし出てきたのは

一位陌生的男士と 一位陌生的女人。当然、住所を確かめます。

我家就是玫瑰园小区X幢X单元X室,(バラ園団地X棟X階段X室)

確かにそこはH城のその住所でしたが、お部屋の中は自分の家とは違っていました。

がっかりしたグリフさん。H城を後にしF城へ向かいます。

F城へ着くとあら不思議。その様子は自分の住んでいた町そのもの。

そしてここから繰り返しが始まります。表現も繰り返されます。

今度の町,F城の様子は前出のH城最时尚的商业大楼,…と全く同じ。

HをFにしただけ。またグリフさんは前と同じように奥様にバラ、息子さんに

チョコビスケットを買って我が家へと向かいます。マイホームパパ。

しかし、結果も同じ。住所は合っていても我が家ではない。

F城のつぎはG城…

結末は

格里夫一次次来到自家门口,却一次次被堵在门外。

这不,格里夫捧着玫瑰花和巧克力饼干,又急匆匆地朝车站走去。

(グリフは一回一回自分の家のドア口につくと、その都度ドアの外へ

締め出された。ほらね、グリフはバラの花とチョコビスケットを手に、

またあたふたと駅へと歩いて行く。)

グリフさん永遠にこのサイクルをくり返すのです。

 

画一的な町、同じような建物の団地、グリフさんの行動も同じことの

くり返し、感情も繰り返し。敢えて同じ表現を繰り返すことで、

その同一性を強調しています。そのため、難易度は低いです。

淡々とした堂々巡りのこわさは少し伝わりますが、

現代的な内容の為、もっと驚くような展開や隠れたテーマを発見しないと

少しつまりません。今回も勝手な評価です。ちょっと辛いですか?

 

面白さ ★☆☆☆☆  難しさ ★☆☆☆☆

 

次回は11月29日 ’路多’ です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 11:53
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2017.11.8(水)購読クラス

 

2017,11,8(水)購読クラス   陈老师      出席8名 

 

懒人懒命    李 忠元著(2015中国微型小説排行榜 p.13-15) 

 

この題名は日本語にすると、「(怠け者は)怠け者の運」とかでしょうか?

中国語のシンプルさ、スタイリッシュさを実感する題名。うまく訳せない。

怠け者と聞くとなんかのんびりと人を幸せにする雰囲気を想像しましたが…。

 

農村で暮らす马六は极其懒惰的人(極め付きの怠け者),奥さんとけんかが

絶えません。怠惰な马六は毎年玉米を植えますが、怠けたために、失敗。

考えたあげく、芝麻を植えることに決めた马六, 周りの人にさんざん罵られ、

芝麻なんて冗談だろ?と言われた時の様子がこちら→马六才不管这些呢,说种就种。

(馬さんはこんなに言われたって関わったりなんかするものか、植えると

言ったら植える。)怠け者のわりに、思考力、決断力、実行力があります。

植えたけど、収穫はいまひとつ。その様子がこちら→马六的院子就像自己不孕的

女人、虽然肚腹并不干瘪,但也让人们看不到有多少丰收的希望。(馬さんの庭は

まるで自分の妊娠しない奥さんのようで、お腹はけっしてやせ衰えてはいない

のだけれど、どれほど豊作の希望があるのかわかるようなものではなかった。)

 

ひと山の芝麻のくきを見た奥さん。実家へ帰ってしまいます。

 

奥さんに逃げられて可哀そうな馬さんの大変悲惨な様子がこちら→

一个人的日子也得过,家里没钱了,柴米油盐酱醋茶这些赖以生存的物什就像

自己的女人、对马六也不亲啊。(独り身の日々だって、過ごさなければならない、

家に金はなくなって、生きてゆくのに頼る日常の品物も、奥さんのように、

馬さんにとっては近しいものではなかった。)貧しい上に、精神的に落ち込み

体にまできている馬さんの様子がこちら→马六望了望自己女人远去的方向,

愁怀了,嘴唇在这一瞬间的眺望中起了无数个水泡。(馬さんは奥さんが出て

行った方をちょっと見やると、ひどく悲しくなって、この一瞬眺めたときに、

唇にはたくさん水疱ができていた)孤独と貧困でどん底の馬さん。

ここから怠け者の馬さんが本気モードに突入です。

 

芝麻を食品加工工場に売り、芝麻のわらを町の新年のかがり火用に売り、

お金を稼ぎます。すると、戻ってくるのですよね。奥さん。やはりお金…。

 

でもお金がなくなると、馬さん、家にこもって革命的小酒を飲んで

なんかまた怠け始めているような…。

 

ところが、馬さんは考えに考えていたのです。大葱を土地いっぱいに植え、

村人たちの芝麻が供給過多で売れないのをしり目に、葱で大儲け。

ぺっちゃんこだった奥さんのおなかもまるまる膨らみ、本当にお子さん誕生。

 

そこで村人の一言 这狗屁懒虫命真好啊!(あのバカ野郎の怠け者、

運がほんとにいいよな!) 

 

その後、馬さんは畑を人に貸して、葱を村人に作らせて町で売る仲介を始めた後、

頭脳労働者となり、ちょっとした社長さんなりました。

 

●今回の誤訳シリーズ●

前年天大旱,马六懒得坐水种,〜

×おととし、大干ばつで、馬さんは怠けて水田に座っていた。

〇去年、大干ばつだったが、馬さんは畑に水を引く気がしなかった。

 

前年=農業では去年のことあり。 

懒得〜=〜するのがおっくうだ。〜する気がしない。

座水种=農法のひとつ。畑の畝の間に溝を作り、水を引き、数日後に植える。

    大根等に使われる。こんなことまで教えていただき、谢谢。陈老师。

 

 

今回のお話、農村が舞台なので想像力の限界もあり、また、難しい表現も多く、

大変難しかったです。商魂たくましく、頭で稼ぐ人はタイプではないので

内容的には★3つ。勝手な評価でした。

 

面白さ  ★★★☆☆     難しさ  ★★★★★

 

来週はお休みです。次回は11月22日(水)13時より ’丢失’

お風邪の方々お大事になさってください。

 

 

 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 13:02
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2017.11.1(水)購読クラス

 

2017,11,1(水)購読クラス 陈老师   出席8名 

 

网中人     墨村著(2015中国微型小説排行榜 p.10-12)

 

この題名を見たとき、インターネット社会についての話?と思いましたが、

父亲五十大几,一只船,一张网,几十年闯荡江湖,(数十年がんばってきた)…

という始まりで、真面目な漁師のお父さんの心温まる話かな?と思いきや、

意外な結末となります。そのお父さんの実直ぶりを表した一文がこちら→

父亲一生与船网厮守,生性耿直,集渔人粗犷豪爽于一身,视钱财女人如粪土。

(父は生涯船の網と頼り合って、生まれつき気性が素直で,漁師の荒々しさや

豪快さを一身に集めたような人で、金や女は価値がないと見ていた)

 

こんなお父さん、ある日冷たい海に落ちて、はっと気づくのです。→

都多半截入了土,何况又吃穿不愁。何不闭下来快活快活?

(もう半分土に埋まっているようなもの、まして衣食の心配もないし、

なんでぶらぶら楽しく過ごさないんだ?)お父さんは先祖伝来の網を

神龛の脇にかけっぱなしにし、雅马哈(ヤマハ)のバイクで町に繰り出します。

そこで、魚売りの40代独身の女の人に再会し…さあおそろしい展開です。

 

束の間の幸せに酔いしれていたお父さんは妊娠を告げられます。

お父さんの焦る様子、そして、病院で始末してほしい言われた女の人の

様子がこちら→一滴冷汗从父亲的鼻尖倏然坠落,碎裂在女人的手背上、

女人的两根手指无声地轻颤了一下,就像一只突遭雨袭的蝴蝶,

被雨鞭拍向地面时的那一抹儿徒劳挣扎。(一滴の冷や汗が父の鼻先から

たちまち落ちて、その人の手の甲に砕け散った、その人の2本の指は

音もなくかすかに震え、それはまるで突然雨に遭った一羽の蝶が地面に叩き

つけられた時のあのかすかにぱたぱたと空しくもがいているような様だった)

念のため、この女の人、悪い女ではないようです。女の人とお別れしたお父さん、

実直だっただけにダメージは大きく、放心状態。网中人となったわけです。

(この先ネタバレ)

結末は先祖のお墓で先祖代々伝わる網を燃やし、農薬あおって

お亡くなりになります。女の人も同じくです。なおこの語り手は

お父さんの娘さんとなっております。そのことと、網にかかった魚、

血の包帯で例えた夕焼け雲、亡くなったお父さんの横に転がった

農薬の瓶等等の描写が見事で、物語には下世話な感じは消えています。

 

この文中で会話に使える表現を教わりました。”烧高香”

お父さんが漁に出る前にお線香をたいてそれが無事燃え終わると出かける

ということです。ゲン担ぎですね。無事燃え終わると、運がいいということで、

日常で”今天烧了高香”で今日はついてるね!と使えるそうです。

 

勝手な評価

面白さ★★★★☆  難しさ★★★★☆

 

今回よりブログを担当しました。購読のクラスに優しく招きいれてくださった

Yさん、そして、お茶目でムードメーカーのNさんの後を、感謝を込めて

引き継ぎます。徐々に文の量が減ってゆくと予想しながらまた次回。

(次回:11月8日 懒人懒命 ,11月お休み:15日と29日

    12月お休み:20日  1月お休み:3日 ここまで決まってます)

 

 

 

 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 11:02
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10月25日(水)講読班 陳老師

10月25日(水)講読 陳老師 参加者8名

<2015年 中国微型小说排行榜から P7〜9>

    题名:影青瓷

    ある町の有名な陶器等の収集家の物語。

   主人公は、暇を見つけては、町をブラブラする傍ら、陶器の

 掘出し物を探し、買い求めている。

  ある時、「茶碗」が売り出されているのを見て、買い求めようと

 して、値段を提示するが、持ち主に拒否される。

 その後、収集家は、同じ「茶碗」を売り出している青年に値段の

 交渉をし、それを手に入れる。が、その青年は、「茶碗」は父の

 物で、病気の治療費を稼ぐために「茶碗」を売るが、自分は骨董の

 「素人」で価値は判らない、との事。

 収集家は、その青年を町の有名な「骨董屋」に斡旋し、後々、その

 青年は骨董の鑑別師として活躍するが・・・

 

 次回、11月1日(水)题名:网中人

 

 11月15日(水)休講

 

author:多摩中, category:講読編, 17:27
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10月11日(水)講読班 陳老師

10月11日(水)講読 陳老師 参加者7名

<2015年 中国微型小说排行榜から P4〜6>

 题名:书公子

 書を「読」むことの教え(?)の物語。

 

 大意を掴みきれない難解な小説でした。

 悪しからず。

 

 次回、10月25日(水)题名:影青瓷

 

  10月18日(水)休講

author:多摩中, category:講読編, 09:39
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9月27日(水) 講読班   陳老師

9月27日(水)講読 陳老師 参加者9名

<题目:倒立       作者:莫言> 

  政府組織の人事部の要職にいる人物の中学時代の

 同窓会の有様を、コミカルに皮肉を込めて描いた

 文。

  登場人物は、「私」以外、政府の役人です。

 西洋料理店でひらかれた宴会での「白酒」飲み方、

 要職の人物への対応とか、また、学生時代の各人の

 有様など、描いています。

  小説では、当時のミスキャンパスの女性が舞台の

 上で逆立ちををして、やんやの喝采を浴びるところ

 で終わっています。続きは・・・

 

 次期、10月から新たな小説に取り掛かります

 <2015年 微型小说排行榜から P1〜3>

  题目:如芽

   

author:多摩中, category:講読編, 10:08
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9月13日(水)講読班 陳老師

9月13日(水)講読 陳老師 参加者7名

<2012年 中国微型小说排行榜から P338〜341>

 题目:神雕瞎吕

   戦乱から逃れてきた身障者の職人の話。

  お腹を空かせ、身寄りもなく、薄手でのシャツを着ていた

 男が、石ころに小刀で彫り物を施し、小さな白菜、バッタを

 彫り上げ、それを見ていた見物人からやんやの喝さいを浴びた。

  次第に名声を挙げていくが、それを聞いたある役人が、彼を

 無理やり屋敷に連れ込み、酒の余興として彫刻を創り上げるよう

 命じた。彼は、持病の不調も相まって、渋々、彫刻に取り掛かる

 が、出来上がったものは何と・・・

 

※ 「2012年版の小説」の翻訳は、今回で終了です。

  次回は、莫言の「倒立」です。 

  10月からは、新たな小説「2015年 中国微型小说排行榜」

    の翻訳に入ります。

 

  次回、9月27日(水)题目:倒立

 

  9月20日(水)休講 

 

 

 

author:多摩中, category:講読編, 09:55
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